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イカせ屋稼業
第7章 そのなな
エンジンをかけたまま停車している車内。

甲斐も拓矢とホテルに入っていく。


(…………俺、
どうしたんだろ)



拓矢が降りる瞬間、
置いてきぼりのような感覚になって思わず手が伸びた。。



『恋する乙女みたい…ハハハ』

自分に動揺し1人言を出したのだが。





『…………恋……………?』



(あれ?
これ…………おかしくないか俺…………)



―――昨日、気紛れに拓矢のAV動画を見てイライラした。

今、拓矢が降りていく時に寂しく感じた。



(え…………………………………………
この感じ、交際してる時と似てる…………)


――大学時代を共に過ごした元彼女・美桜。
サタデースクープになりかけて渋々交際を止めたすず。



翔汰は浮わついてるほうではない。逆に依存し過ぎたり不安過ぎることもない。
が、
人に対する恋愛感情は勿論知っている。




『えー………。
えっ?ちょっと待て。
これは………』




恋愛感情じゃないのか………………………………………………………………………………?


独り頭を抱えた…………………………………
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