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イカせ屋稼業
第7章 そのなな
『…………恥ずかしい…………』
拓矢は寝返り背中を向けた。。
そして続ける。
『―――けど、そう。
俺……誰にもカミングアウトしてなかったから。
今日甲斐さんと翔汰に話すまで』
『え?!
…………そんな大事なこと、何であの場で言ったんだ?』
『………何となく……
この人たちなら変に捉えないだろうと思ったから。
言いたくなったから』
ふー、と息を吐く拓矢。
『………そっか………』
(それだけ抱え込んでたんだな………独りで…)
『………聞いてほしかった。
あなたに』
『あなたって………』
―――あ。
そうか………
コイツが「君」だとか「あなた」とか丁寧な言い方をする時ってもしかして………
『大事な言いたいことがあって緊張してる時か?』
思わず口に出た。
『なぁ。なー拓矢。
そうなの?カタコトみたいにたまになるよな?』
翔汰は拓矢の肩を揺する。
『…………うん……』
恥ずかしいのか、不貞腐れているのか。
拓矢はこちらを見ない。
見ないけど、笑ってしまう。
『ぷっ………素直じゃないな〜』
笑った瞬間、腹の虫が「グゥ〜〜〜ッ」と鳴り翔汰は夜食を食べ忘れたことに気付くのだった……………………………………
拓矢は寝返り背中を向けた。。
そして続ける。
『―――けど、そう。
俺……誰にもカミングアウトしてなかったから。
今日甲斐さんと翔汰に話すまで』
『え?!
…………そんな大事なこと、何であの場で言ったんだ?』
『………何となく……
この人たちなら変に捉えないだろうと思ったから。
言いたくなったから』
ふー、と息を吐く拓矢。
『………そっか………』
(それだけ抱え込んでたんだな………独りで…)
『………聞いてほしかった。
あなたに』
『あなたって………』
―――あ。
そうか………
コイツが「君」だとか「あなた」とか丁寧な言い方をする時ってもしかして………
『大事な言いたいことがあって緊張してる時か?』
思わず口に出た。
『なぁ。なー拓矢。
そうなの?カタコトみたいにたまになるよな?』
翔汰は拓矢の肩を揺する。
『…………うん……』
恥ずかしいのか、不貞腐れているのか。
拓矢はこちらを見ない。
見ないけど、笑ってしまう。
『ぷっ………素直じゃないな〜』
笑った瞬間、腹の虫が「グゥ〜〜〜ッ」と鳴り翔汰は夜食を食べ忘れたことに気付くのだった……………………………………