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第8章 そのはち

『こちら衣装になります。
えっと……
10分後に写真撮影スタートしますね。

あちらの化粧室ご利用ください』



ふたりは衣装を持ち化粧室へと向かった。。


『……っだよ、
いつの間にチョーカー着けてんの』



『やるだろ？
〔意外と〕』


『ヒヤヒヤさせないでよ。事前に言ってくれたら着けるのに…』


ぶつぶつ文句を言いながら着替え、

前と同じく翔汰が簡単なメイクアップをする。


拓矢にノーズシャドウを入れながら、
『……岩瀬さん、
完全に拓矢狙いだよな…』


拓矢は目を瞑り『知らねー。興味ないね』
と冷たい。



『まぁな。
拓矢男にしか気持ちないし……
でも何か………』
リップを塗りながら言うと『ムカつく？』と拓矢が翔汰の心情を的中させた。


『うん、
ムカつく！』
グイッと拓矢の頬をつねる。
『いだっ』
『チーク代わりだ(笑)
よっし、撮影行くぞー♪♪』


翔汰は少しだけ〔自分の知らない拓矢を知っている〕岩瀬さんにムカッとした。。


まぁ妬きモチなんだけど。