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イカせ屋稼業
第8章 そのはち
東病棟・
501号室。



個室だ。



『ママー!
兄ちゃんが帰って来たよぉー。
はい、服と下着』



開き戸を引いて入ると、
ミサコが目を見開く。


『………えっ?
翔汰………
ショウなの………?!』
みるみる涙を溜めて泣き始めた。


『――胃潰瘍なんだな?
顔が青いね………』


咽び泣く母親の傍らで翔汰は椅子に腰を下ろした。


『金井さまー、
点滴します……あらっ?
息子さん?』
看護師が点滴を用意した。



翔汰はその看護師女性に現状を訊ねる。


「胃に小さい傷が沢山あるけど、
1週間も休めば大丈夫よ」と言う。
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