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イカせ屋稼業
第10章 〜番外編〜
『あ、んっ………』
亜美の脚を持ち上げて割って入る。
放課後、ラブホに来ていた。
割り切りでsexをする。
亜美はどうやら本気らしく、
『テキトーに発散しようよ』と言う。
俺は亜美の白い体を組み敷いて、
不快感を拭うために汗を浮かべて腰を振る。
『ああん、やんっ、
すごぉいっ……』
白々しいほどの大声で亜美が喘ぐ。
拓矢は集中する。
―――ただ発散するだけのために、集中した。
数回果てると亜美は服を着始めた。
俺も制服を来て、
ラブホの入り口前で「じゃ」と別れた。
スマホを取り出して〔緋路〕をコールする。
夜9時。
かけていいものか迷ったけれど、
心配が勝った。
「……もしぃ」
緋路が出た。
鼻声のようにくぐもっている。
「俺。
――大丈夫なのか?」
ああ、ダメだと思った。
口下手過ぎて…
大切な人が凹んでいるときに何と言えばいいのかすら分からない。
ダメだ。
声を聴けて嬉しいなんて。