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イカせ屋稼業
第10章 〜番外編〜
あれから、
緋路は部活に見学参加をしている。
突然早まった手術と、
試合に出られる朗報とで俺が被さったことはあやふやになったようだ。
避けもしないし、
かといって理由を訊ねてもこなかった。
怒ってもいない。
緋路は元来明るい。
「あっ、拓矢くんそこいい……」
俺は亜美の脚を広げて指先で蜜を混ぜる。
クチュクチュと音がした。
うやむやになったまま。
うやむやにしたまま、
俺は緋路に何も言わずにいる。
指先は亜美の秘部を弄っているのに、
頭に浮かぶのは緋路の白い脚。
きっと、永遠に…
俺が緋路に気持ちを打ち明けることはないんだろう。
言えない。
言えるわけがない………
涙が滲んだ。
滲んで溢れそうになり、ぐっと堪えた。
背中を起こす。
「――――すごくエロいよ、亜美。
もう我慢できない……」
俺は違う人格にでもなったかのようにそう言い、
滑った亜美のナカに沈んだ。
喘ぎ声が響く。
不快感を打ち消すように、俺は腰を強く振った…………………………………………………
2年の末まで亜美とsexをして、
亜美が「カレシが出来たからやめるね」と言い出し割り切りの関係もやめた。
緋路は来年の最後の総体に向けて熱心に部活に励んでいる。
俺はこっそりと……
表には絶対に出さずに。
友達の顔をして緋路と過ごす。
女子とのsexは飽きてしまって、
ここのところアプローチを受けても「ごめん、誰とも付き合う気は無いんだ」と断っていた。
周りってのは現金なもので、きちんと断っていたら『拓矢くんって誠実だよね』と言われるようになった。