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イカせ屋稼業
第11章 そのじゅう
イージーが『休憩しましょー♪』
と言い、
ふたりは身体を休めることにした。
ベッドに腰掛ける。
イージーは気を利かせたのだろう、
『飲み物欲しいわー。
買ってきちゃおっと♪』と外へ出て行った。
包帯を巻いたまま、
拓矢は背中を丸めた。
『翔………ヤキモチ焼きでごめん』
『ぶはっ!!ぷっ……』
『笑うなよぉ……』
『だって、
俺は拓矢しか見てないのに(笑)』
『分かってんだけど、
モヤモヤすんの!
何か嫌なんだよ』
『………拓、
それは俺も一緒だよ?』
翔汰は仰向けに寝た。
拓矢の締まった背中を見ながら喋る。
『そうなの?』
『言わないだけだよ。
本当は、拓矢が女優と撮影すんのだって嫌だよ。
他の人に触れさせたくない。俺だけのものにしたいよ。
一緒に住んでてほとんどの時間を一緒に過ごしてるのに、
「もし拓矢が心変わりしたら?」「俺より良いヤツなんて沢山居るんだから、
取られたらどうしよう」
ってたまに不安になる』
『………そっか……』
『うん。
俺、こんなに人を好きになったことが無かったから。大事すぎると今度は失うことが怖くなるんだなって初めて知った………
つーか、KANAMEは「拓矢も潰す」つってんだからホントは拓矢目当てかもしれないしね。
俺はダシみたいなもので。
気持ちは同じだよ、拓』
拓矢は身体を傾けた。
翔汰の胸に寄り添うようにそっと寝そべる。
『………大事過ぎて誰にも渡したくない』
翔汰は呟く。
拓矢は翔汰の心臓に耳を当て、音を聞いた。
と言い、
ふたりは身体を休めることにした。
ベッドに腰掛ける。
イージーは気を利かせたのだろう、
『飲み物欲しいわー。
買ってきちゃおっと♪』と外へ出て行った。
包帯を巻いたまま、
拓矢は背中を丸めた。
『翔………ヤキモチ焼きでごめん』
『ぶはっ!!ぷっ……』
『笑うなよぉ……』
『だって、
俺は拓矢しか見てないのに(笑)』
『分かってんだけど、
モヤモヤすんの!
何か嫌なんだよ』
『………拓、
それは俺も一緒だよ?』
翔汰は仰向けに寝た。
拓矢の締まった背中を見ながら喋る。
『そうなの?』
『言わないだけだよ。
本当は、拓矢が女優と撮影すんのだって嫌だよ。
他の人に触れさせたくない。俺だけのものにしたいよ。
一緒に住んでてほとんどの時間を一緒に過ごしてるのに、
「もし拓矢が心変わりしたら?」「俺より良いヤツなんて沢山居るんだから、
取られたらどうしよう」
ってたまに不安になる』
『………そっか……』
『うん。
俺、こんなに人を好きになったことが無かったから。大事すぎると今度は失うことが怖くなるんだなって初めて知った………
つーか、KANAMEは「拓矢も潰す」つってんだからホントは拓矢目当てかもしれないしね。
俺はダシみたいなもので。
気持ちは同じだよ、拓』
拓矢は身体を傾けた。
翔汰の胸に寄り添うようにそっと寝そべる。
『………大事過ぎて誰にも渡したくない』
翔汰は呟く。
拓矢は翔汰の心臓に耳を当て、音を聞いた。