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イカせ屋稼業
第11章 そのじゅう
『………ん…』
翔汰は目を覚ました。



左腕が重い。。
拓矢の頭が乗っていた。
翔汰のほうに身体を丸めて、
スースーと寝息を立てている。
裸のままで。

『………………まつ毛、
長っ』

翔汰は思わず独り言を言った。

(鼻高いし顔ちっちゃい)

つい、見惚れてしまう。



『あ、やば。
起きて朝ゴハン作らなきゃ』
翔汰は左腕をスッと抜いた。


『………んん、翔……
スープがないよ………』
拓矢がむにゃむにゃ言い、ベッドから出た翔汰は吹き出す。


朝の光が開けっ放しのカーテンから差し込み、
フローリングを照らしていた。
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