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イカせ屋稼業
第13章 ~番外編~free Sky~
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『ホントに?
大丈夫?サヤちゃん………』

岬くんと駅のベンチに並んで座っている。


昨日、有里がLINEしてくれたのだ。
持つべきものはトモダチ。


岬くんは隣の私立高校の2年。
グレーのシャツに青いチェックのパンツという制服。


あたしのセーラー襟が子供っぽく見える。


『………うん、仕方ないんだよね……』あたしは顔を下に向ける。

岬くんの手が、
あたしの右手を握った。

『俺がいるからさ』

岬くん…………!!


あたしは岬くんの細い腕に抱き着いた。


サヤちゃん、と呼ぶのは岬くんだけだ。
みーくん、って呼びたいけどちょっと照れる。


暮園岬【クレゾノミサキ】くんは、
スラッとして背が高い。

目が大きくて、
睫毛が長い。



(なんであたしなんだろ?)
よく思う。

有理の同中トモダチがコンパを開いて、
その時にいたメンバーだ。



カッコよくて優しい。




中学時代はサッカー部で、
今は部活はしてない。
〔部活やってるとブレイクダンスできないから〕らしい。



カッコいい…………!!


『サヤちゃん………』

お?

岬くんは駅構内に構わず、
あたしの唇に唇を落とした。

『…………ん』

ゾクゾクする。

甘い。

あたしも夢中で舌を絡める。


『俺んち、こない?』
唇を離すと、岬くんは目を伏せ気味にして誘った。
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