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イカせ屋稼業
第13章 ~番外編~free Sky~
_______夜9時。

『ただいまー!!
おーい、母さんホントにいないのー?!』


『あ』ばあちゃんが首を伸ばす。
『兄ちゃんだっ』
大学院生の兄ちゃんは、
読者モデルをしてる。メンズのカジュアル系雑誌。
よく載ってるから、あたしは男子から声をかけられやすい。役者見習いみたいなこともしてる。
あたしと違って頭良いんだ。

寿司を取り、
台所でばあちゃんとつついていたら兄ちゃんが帰ってきた。



『よっと。
はー、急にどうしたんだよ』
兄ちゃんが荷物を床に投げ、
台所の椅子に座った。
『何で寿司なわけ………』
兄ちゃんの肌ってキレイだなー………とボンヤリ眺めた。何使ってるんだろ。



『景気づけだよ。
ミサコは居ないよ。
因みに口座からほとんどのお金持ってっちゃった』
ばあちゃんが通帳を出し開いた。あたしはハッと通帳に目を遣る。

『……………うお』

『ひぃっ……………』



おバカ高校に通うあたしでも数えられた。

『20万しかないじゃん』

『なぁ、どこ行ったか分からないの??
男の名前は??』
兄ちゃんが身を乗り出す。

エビ握りを口に放り込んで。爪もキレイに磨いてる。


『名前も職業も年も知らんよ。
普通知ってるかい?
孫もいるのに娘のカレシとやらのこと』


『マジすか…………
俺の学費どうなんの?』


シーン。


気まずい沈黙が台所に流れる。


ウチらしくない。


『…………………悪いけど……………
諦めてくれんかね………』
ばあちゃんが近来稀にみる暗い声を出した。
『アタシと爺さんの年金じゃあね…………』


____てコトは、
これは一大事じゃん!!


どこか現実味がなかったママの失踪。

あたしは改めて(?)青ざめた。
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