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イカせ屋稼業
第14章 そのじゅうに
KANAMEの手が震えている。
昴は盗み見る。
佐嘉原了という本名は、
KANAME自身は事務所内に公表をしていない。
もっとも現時代、すべてネットを見れば本名やら出身校やらが書かれているためKANAME自身も気に留めないはずだ。
_____しかし。
上手くやったな、拓矢くん……………!!
昴は内心、拓矢に喝采を送った。
あたかも女性のような丸い文字で、
〔迎えに来るね〕という意味深な文章。
KANAMEの動揺が手にとるように伝わる。
『…………………あんだと!!出てきやがれ!』
KANAMEは腹の底から怒鳴る。
土足のままで上がり框を越え、
奥にドカドカ進んでゆく。
壁を拳で叩きながら。
昴は後についた。
昴は盗み見る。
佐嘉原了という本名は、
KANAME自身は事務所内に公表をしていない。
もっとも現時代、すべてネットを見れば本名やら出身校やらが書かれているためKANAME自身も気に留めないはずだ。
_____しかし。
上手くやったな、拓矢くん……………!!
昴は内心、拓矢に喝采を送った。
あたかも女性のような丸い文字で、
〔迎えに来るね〕という意味深な文章。
KANAMEの動揺が手にとるように伝わる。
『…………………あんだと!!出てきやがれ!』
KANAMEは腹の底から怒鳴る。
土足のままで上がり框を越え、
奥にドカドカ進んでゆく。
壁を拳で叩きながら。
昴は後についた。