この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
イカせ屋稼業
第14章 そのじゅうに
拓矢は全く物怖じせず、
ゆっくりとKANAMEに歩み寄った。
血走ったKANAMEの瞳。
対峙している。
『パパがしんで錯乱した?
了くん』
拓矢のセリフに、
周りの誰もが青ざめた。
(たく!煽ってどーすんだよっ…………)
翔汰も近づく。
手が震える。
情けないけど、
本物の拳銃なんて初めて見た。
怖い。
『…………………っ!
テメェ………………!!!!』
KANAMEが拳を振り上げた。
拍子に、
拳銃から暴発した。
パァンッ!と乾いた音がして天井のシャンデリアがガシャンと落ちる。
社員たちが背を屈め、
裏手に移動した。
拓矢は顔色一つ変えない。
『____佐嘉原了。
〔はとや〕にて居候をしながら、
齢(よわい)14でホストクラブ〔little mermaid〕〔Classical〕で働く。
転々としながらも、ナンバーワンに上り詰める。
16のときだ……………』
KANAMEの目が音を立てるようにみるみる見開いていった。
『お前………………
なぜ、知ってる………………』
ワナワナと震える体。
『ホスト時代のことは知ってるヤツがいても不思議じゃない。
が……………〔はとや〕は____』
隠してきた。
オヤジさんのことを話した相手なんて一人もいない。
『知ってるさ。
佐嘉原了のことなら何だって』
『______?!!
拓矢…………そがたくや、だったな?
おかしい。そんなヤツは知らない………』
錯乱したまま、
必死に考えている様子のKANAME。
『師橋条に憧れた。
近づきたくて、契機を狙ううちに運良く拾われた。
その師橋の期待を背負って〔nine〕を引っ張ってる「つもり」のキミ』
ゆっくりとKANAMEに歩み寄った。
血走ったKANAMEの瞳。
対峙している。
『パパがしんで錯乱した?
了くん』
拓矢のセリフに、
周りの誰もが青ざめた。
(たく!煽ってどーすんだよっ…………)
翔汰も近づく。
手が震える。
情けないけど、
本物の拳銃なんて初めて見た。
怖い。
『…………………っ!
テメェ………………!!!!』
KANAMEが拳を振り上げた。
拍子に、
拳銃から暴発した。
パァンッ!と乾いた音がして天井のシャンデリアがガシャンと落ちる。
社員たちが背を屈め、
裏手に移動した。
拓矢は顔色一つ変えない。
『____佐嘉原了。
〔はとや〕にて居候をしながら、
齢(よわい)14でホストクラブ〔little mermaid〕〔Classical〕で働く。
転々としながらも、ナンバーワンに上り詰める。
16のときだ……………』
KANAMEの目が音を立てるようにみるみる見開いていった。
『お前………………
なぜ、知ってる………………』
ワナワナと震える体。
『ホスト時代のことは知ってるヤツがいても不思議じゃない。
が……………〔はとや〕は____』
隠してきた。
オヤジさんのことを話した相手なんて一人もいない。
『知ってるさ。
佐嘉原了のことなら何だって』
『______?!!
拓矢…………そがたくや、だったな?
おかしい。そんなヤツは知らない………』
錯乱したまま、
必死に考えている様子のKANAME。
『師橋条に憧れた。
近づきたくて、契機を狙ううちに運良く拾われた。
その師橋の期待を背負って〔nine〕を引っ張ってる「つもり」のキミ』