この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
イカせ屋稼業
第14章 そのじゅうに
『この俺を嘲った罰だ!!』
『……………どんな俺だよ?……』
減らず口の拓矢。
KANAMEはプツンと切れた。
手にチカラを込める。
カチャッ………
KANAMEの耳元に、嫌な音が届く。
『拓矢から手を離せ。
引き金を引くぞ』
翔汰だ。
『てめぇ、いつの間に………!』
手のチカラを緩めず、
首を捻る。
翔汰は断腸の思いで拳銃を握っていた。
『打ってみろよ。
お前もムショ行きだ(笑)
こいつと正義漢ごっこもできなくなる』
KANAMEが薄笑いを浮かべる。
『いいよ。
拓矢とは繋がってるんだ、永遠に。
拓矢さえいればいい』
翔汰は確信に満ちた声を出す。
『_____お前っ…………』
KANAMEは右手を引くと、
拓矢の鳩尾に拳をぶつけた。
『ぐ!っ………………!』
重い肉の音がして、
拓矢がガクリと意識を失う。
『あっ!お前、やりやがったな!!』
こめかみを伝う汗。一瞬、母ミサコや妹彩夏の顔がよぎる。
引き金に指をかけた翔汰_______
『はーい、そこまでよ!!!』
パンパンパンと手を叩く音がした。
場違いな乾いた拍手に、
一同がポカンとした。
百合絵社長だ。
ショッキングピンクのドレスにレモンイエローのヒール。
夜会巻きの髪・紫色のルージュはいつもと同じ。
ド迫力の百合絵社長の後ろから、
ドタバタと警察官が飛び込んできた。
『____佐嘉原了!
傷害罪・銃刀法違反ならびに恐喝罪で逮捕するっ』
KANAMEの手首に手錠がかかった。
翔汰は拳銃を握ったまま。
『え、俺……………』
どうしよう?持っちゃってる。
___警察官が、スッと寄ってきた。
『一部始終見てたから。
君は佐嘉原の拳銃を拾っただけだ。違うかね?』
『…………あ…………はい』
『よし!もう揉め事を起こさないように!』
警察官は暴れるKANAMEを数人で抑え込みながら、
〔ミントリア〕を出てゆく。
『_____了!』
翔汰は思わず呼んだ。
KANAMEが虚ろに振り向く。
『………………またな!
また会ったら飲み行こうぜ!』
どやどやと連行され、
返事も表情すら見えなかったけど。
(悪いヤツだけど、
なーんか抱えてそうな気がする……)
『……………どんな俺だよ?……』
減らず口の拓矢。
KANAMEはプツンと切れた。
手にチカラを込める。
カチャッ………
KANAMEの耳元に、嫌な音が届く。
『拓矢から手を離せ。
引き金を引くぞ』
翔汰だ。
『てめぇ、いつの間に………!』
手のチカラを緩めず、
首を捻る。
翔汰は断腸の思いで拳銃を握っていた。
『打ってみろよ。
お前もムショ行きだ(笑)
こいつと正義漢ごっこもできなくなる』
KANAMEが薄笑いを浮かべる。
『いいよ。
拓矢とは繋がってるんだ、永遠に。
拓矢さえいればいい』
翔汰は確信に満ちた声を出す。
『_____お前っ…………』
KANAMEは右手を引くと、
拓矢の鳩尾に拳をぶつけた。
『ぐ!っ………………!』
重い肉の音がして、
拓矢がガクリと意識を失う。
『あっ!お前、やりやがったな!!』
こめかみを伝う汗。一瞬、母ミサコや妹彩夏の顔がよぎる。
引き金に指をかけた翔汰_______
『はーい、そこまでよ!!!』
パンパンパンと手を叩く音がした。
場違いな乾いた拍手に、
一同がポカンとした。
百合絵社長だ。
ショッキングピンクのドレスにレモンイエローのヒール。
夜会巻きの髪・紫色のルージュはいつもと同じ。
ド迫力の百合絵社長の後ろから、
ドタバタと警察官が飛び込んできた。
『____佐嘉原了!
傷害罪・銃刀法違反ならびに恐喝罪で逮捕するっ』
KANAMEの手首に手錠がかかった。
翔汰は拳銃を握ったまま。
『え、俺……………』
どうしよう?持っちゃってる。
___警察官が、スッと寄ってきた。
『一部始終見てたから。
君は佐嘉原の拳銃を拾っただけだ。違うかね?』
『…………あ…………はい』
『よし!もう揉め事を起こさないように!』
警察官は暴れるKANAMEを数人で抑え込みながら、
〔ミントリア〕を出てゆく。
『_____了!』
翔汰は思わず呼んだ。
KANAMEが虚ろに振り向く。
『………………またな!
また会ったら飲み行こうぜ!』
どやどやと連行され、
返事も表情すら見えなかったけど。
(悪いヤツだけど、
なーんか抱えてそうな気がする……)