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イカせ屋稼業
第14章 そのじゅうに
『こらこら、
痴話喧嘩は家でしなさいな!
ははあ、なるほどねぇ。さすがにKANAMEでも曽我アケミまでは辿り着かないわよね』



『あのー、社長。
KANAMEの母親は結局のところ分からず仕舞いですか?』
甲斐が訊ねる。



『そうね。
兄さんに調べて貰ったけれど、
どれだけ調べても出てこないわ。

____それだけ入念に、
その女性は佐嘉原了を隠したかったのね』



『師橋条と実子なのは、
KANAMEは____………
知ったんですかね…………』
甲斐が頭を抱えた。



『______それは………

知らないほうが幸せってこともあるわ。

知ったとしても、KANAME自身が折り合いをつけるしかないんだもの。
拓矢?
高梨想って男性は、
KANAMEの恋人なの?』 






拓矢はふと真顔になる。

『いえ。

調べてく過程で分かったんです。
深い交流もないし、
たまに会ってるみたいです。

恋人かどうかは不明です、
高梨想には妻と娘がいますし』






百合絵は気づかれない程度に目をしばたく。

『そう。

きっと_________』





甲斐が首を傾げた。
『きっと、何ですか?』



『いい友人なんでしょうね』穏やかに笑う。


百合絵は知っている。

既婚男性でゲイが珍しくないことを。 

(あくまで推測だけどね。
だったらいいなと思うわけよ)



『さーさ、
〔nine〕は潰れたし……………、
お前ら向かうところ敵無し、だ!
撮影に行くぞ~』

甲斐が空気を切り替えた。



耳の引っ張り合い(……………。)をしていたふたりは、
「『あっ、は~い』」と立ち上がる。



〔ミントリア〕の窓からは、
穏やかな日差しが暖かく差し込んでいた。







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