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イカせ屋稼業
第15章 そのじゅーさん~未来へ~
______『本当に申し訳ございません』
甲斐に倣い、
翔汰も拓矢も深々と頭を下げた。

腰が怠痛い。




セクシー女優・愛名みるくの事務所。

マネージャー女性が憤慨している。

愛名みるくはカワイイ系の痩せ型女子だ。
マネージャーの隣でオロオロしていた。



『うちの愛名、この撮影をきっかけに売り出すつもりなのよ?!
いきなりキャンセルだなんて…………困るわ』





『は、お怒りはごもっともです。
当然ですが…………違約金・謝罪金は倍額でお払いさせていただきますので』



『倍額?
あら、そうぉ?』
甲斐の言葉にマネージャーはコロリと態度を変えた。


『…………なら良いんですけどね?
お二人は名前が売れましたでしょ?
だからキャンセルくらい何でもないと考えてらっしゃるのでしょうけどね。
うちの愛名はこれからですのよっ』
女性マネージャーはチクチク怒る。





すると……………


拓矢がスッと前に出た。

『あの。
大変な失礼をしたのは承知しております』


何だ?
甲斐・翔汰もギョッとして拓矢を見る。



『でも……………
愛名さんなら、僕らなど相手にしなくても十分有名になれると思うんです。
せめてもの償いですが、これを………』

スッと中ポケット(謝罪のためにスーツなのだ)から小箱を取り出した。

細長い箱が二つ。



『あ!
xxxのブレスレットだ!』
包装を解くと愛名みるくは頬を染めた。
『すごい!予約待ち3年なのに…………
あたしが好きなブランドだって何で知ってるのぉー?』
と急にテンションMAX。


片方はマネージャーにだ。





『ふぅん……………私、若い子のブランドなんか好みじゃないのよねぇ………』
ムッとしている。



そこに『何言ってるんですかー!
ハセさん、xxxは元々30代40代向けだったんですよぉ!つまり~、キャリア志向女性向きなんです。洗練されたオトナ向け!
あたしの年齢じゃ憧れの域なの。うんと背伸びしなきゃ似合わないんですよ~』と愛名。







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