この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
イカせ屋稼業
第15章 そのじゅーさん~未来へ~
『じゃあね、ゆり!
また夜来るわ。
あなたたち、
失礼を許してね』
軽やかに病室を出て行く。
ふわりと良い香りを残して。
『うーーーわーーー………………、
これ、墓場まで持ってく秘密ですよね?』
翔汰はショックだ。
百合絵社長は『笑いたきゃ笑いなさいよ』とむくれ気味。
『え?
何でですか社長………』
拓矢が花を花瓶に入れながら話す。
(↑成長したのだ、拓矢も…………)
『あたしみたいなゲテモノと高嶺の花じゃ釣り合わないわよねっ』
翔汰は分かった。
『社長、その気持ちちょっと分かるっす………。
俺も相手がこれ←でしょ?
もーハラハラもので………』
『でしょ?!
瑞穂とあたしじゃあね…………
肉体の厚みも違うし』
百合絵社長が気弱になっている。
初めて聞いた気がする。
社長の弱音。
それが、仕事の事じゃなく恋愛だとしても………
『分かるんすけどね社長。
あれだけの美人がですよ?
言わば選び放題なワケじゃないすか?
それでも社長に…………ってのはかなり強い気持ちがある証拠っすよ』
翔汰は病気ゆえの落ち込みモードの百合絵社長を励ます。
『社長っての分かるなぁ……………
他にいないもん』
拓矢が頷く。
『本当?
………………あんたたちに励まされてるようじゃダメね、あたし……………』
ふと、
百合絵の顔に暗さが差した。
シン……………と静まり返る室内。
『怖くてね。
いつまで持つかと思ったら………………
甲斐は頼れるし、
あんたたちも成長してくれた。
頼りになる〔ミントリア〕なのに…………』
また夜来るわ。
あなたたち、
失礼を許してね』
軽やかに病室を出て行く。
ふわりと良い香りを残して。
『うーーーわーーー………………、
これ、墓場まで持ってく秘密ですよね?』
翔汰はショックだ。
百合絵社長は『笑いたきゃ笑いなさいよ』とむくれ気味。
『え?
何でですか社長………』
拓矢が花を花瓶に入れながら話す。
(↑成長したのだ、拓矢も…………)
『あたしみたいなゲテモノと高嶺の花じゃ釣り合わないわよねっ』
翔汰は分かった。
『社長、その気持ちちょっと分かるっす………。
俺も相手がこれ←でしょ?
もーハラハラもので………』
『でしょ?!
瑞穂とあたしじゃあね…………
肉体の厚みも違うし』
百合絵社長が気弱になっている。
初めて聞いた気がする。
社長の弱音。
それが、仕事の事じゃなく恋愛だとしても………
『分かるんすけどね社長。
あれだけの美人がですよ?
言わば選び放題なワケじゃないすか?
それでも社長に…………ってのはかなり強い気持ちがある証拠っすよ』
翔汰は病気ゆえの落ち込みモードの百合絵社長を励ます。
『社長っての分かるなぁ……………
他にいないもん』
拓矢が頷く。
『本当?
………………あんたたちに励まされてるようじゃダメね、あたし……………』
ふと、
百合絵の顔に暗さが差した。
シン……………と静まり返る室内。
『怖くてね。
いつまで持つかと思ったら………………
甲斐は頼れるし、
あんたたちも成長してくれた。
頼りになる〔ミントリア〕なのに…………』