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イカせ屋稼業
第15章 そのじゅーさん~未来へ~
(社長………………………………)
20代でどこも悪くない翔汰には想像がつかない。
だけど、
百合絵の悲痛な叫びは響く。
体じゅうに。
『俺ら、
頑張ってきますからね!!
鴫先生と…………………!!』
翔汰は拳を握る。
『社長はゆっくり療養してください。
甲斐さんが代表になったからって、
社長は社長のまんまですよ。
居てもらわなくちゃ困ります』
拓矢が淡々と言う。
『…………………そうね!!
あんたたち、
良い作品に仕上げてきなさいよっ』
翔汰は溢れそうになる涙を堪えた。
叱咤激励が、
強く強く痺れるように全身を駆けめぐる。
_______病院を後にした。
オフだから、
ふたりして(マスク+帽子はしている)ぷらぷら歩く。
『びっくりしたなぁ……………』
『うん、腰抜かした』
『あ、驚いてたんだ?ちゃんと』
『そりゃまぁ。
平静装ってただけだよ』
『あの大女優がねぇ』
雰囲気からして、いなき瑞穂と社長は長く深い間柄っぽかった。
『遣り手だな、社長』
翔汰は拓矢の手を握る。
都会の真ん中じゃ誰も他人を見ていない。
少し冷えた風が吹いた。
ジャンパーのポケットに拓矢の手ごと入れて、
薄暗くなりつつある街を歩く。
『がんばろーな、一ヶ月!!』
翔汰が言うと、
拓矢は顔を見て『もちろん!!』と笑った……………………………………………
20代でどこも悪くない翔汰には想像がつかない。
だけど、
百合絵の悲痛な叫びは響く。
体じゅうに。
『俺ら、
頑張ってきますからね!!
鴫先生と…………………!!』
翔汰は拳を握る。
『社長はゆっくり療養してください。
甲斐さんが代表になったからって、
社長は社長のまんまですよ。
居てもらわなくちゃ困ります』
拓矢が淡々と言う。
『…………………そうね!!
あんたたち、
良い作品に仕上げてきなさいよっ』
翔汰は溢れそうになる涙を堪えた。
叱咤激励が、
強く強く痺れるように全身を駆けめぐる。
_______病院を後にした。
オフだから、
ふたりして(マスク+帽子はしている)ぷらぷら歩く。
『びっくりしたなぁ……………』
『うん、腰抜かした』
『あ、驚いてたんだ?ちゃんと』
『そりゃまぁ。
平静装ってただけだよ』
『あの大女優がねぇ』
雰囲気からして、いなき瑞穂と社長は長く深い間柄っぽかった。
『遣り手だな、社長』
翔汰は拓矢の手を握る。
都会の真ん中じゃ誰も他人を見ていない。
少し冷えた風が吹いた。
ジャンパーのポケットに拓矢の手ごと入れて、
薄暗くなりつつある街を歩く。
『がんばろーな、一ヶ月!!』
翔汰が言うと、
拓矢は顔を見て『もちろん!!』と笑った……………………………………………