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君をこんなに愛してる
第8章 大事だから
「僕のような人間が他にどれだけ作られているのかは知りませんが…。そこは認めてもらわないと、僕も寂しいです」
「受け入れられる方が可笑しいわ…!」
どうして目の前のこの人は、そんな恐ろしい事を平気で言ってのけるのか。
彼が当たり前だという世界は、とても怖い世界だと思う。
──…もちろん、この人も怖い。
「信じてもらえませんか?」
「わかった…わかったからっ、その話はもういいから、わたしは帰る」
頭を整理する時間が欲しい。
とにかく彼から離れたくて、わたしはベッドから降り立った。
ガ チャッ
ガチャ、ガチャ!
「──…!! …ん、いや…だッ─」
扉まで走ってドアノブを回したのに
それには鍵がかかっていた。