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君をこんなに愛してる
第9章 白い世界の中で
怖くて震える肩…。
背を向けるわたしを暫く観察した後──彼はもう一度、優しい声色で勧めてきた。
「そんなに怯えないで下さい。…さ、何か食べないと身体に悪い」
「いらない」
「仕方がないですね」
「きゃあ!?」
動こうとしないわたしに溜め息をつくと、彼が後ろから抱き付いてきた。
慌てている内に横抱きにして持ち上げられ
料理が置かれたベッドの方へ強制的に連れていかれる。
「いやあ!離して!」
「…っ…あまり、暴れたら…!!」
わたしは手足をがむしゃらに動かして抵抗した。
「落ち着いて下さい…!危ない」
これほど激しく抵抗されるとは思わなかったのだろう…彼はわたしを落とさないように必死だ。