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君をこんなに愛してる
第5章 初めてのデート
結局、髪はほどいて行くことにした。
高価な服なんて持っていないけれど、少ない中からお気に入りの組み合わせをチョイスして、身体に合わせてみる。
二十歳を越えてるくせに、こんな子供じみた自分が照れ臭いけれど……。
「そっか…、今日も初デートなんだ」
記憶の抜けた絢人さんにとって、わたしと街に出掛けることは付き合ってから一度もない。
つまりは初デート。
なら、気合い入れてもいいわよね?
「めったにしないけど…イヤリングも付けてみようかな」
二つしかないイヤリングから、服に合いそうな方を選んで装着完了。
はずむ心をおさえられない。