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君をこんなに愛してる
第5章 初めてのデート
「さすが絢人さん、わたしの好物をわかってる♪」
「ストーカーですから」
「ええっ?」
「冗談ですよ」
チャリン
呼び鈴の音まで可愛い。
店内は温かみのある柔らかな照明。レジの向こうにはガラス越しに厨房が見える。
「予約をしていた貴峰です」
わたしたちはレジの横を素通りして、案内の人について二階への階段を上がった。
うって変わって、二階は明るい照明でハワイアンな雰囲気だった。
満席だ…。
「とっても人気のお店みたい」
「開店以来、行列が絶えない店のようですよ」
「でも…絢人さんはいつの間に予約をしていたの?わたしを誘ってくれたのはついさっきだわ」
「ま…、それは」
メニューを渡しながら絢人さんが悪戯っぽい微笑みを浮かべた。
「滅多にしないことですから、許して下さい」
「気になるなぁ」
…何か裏がありそう。