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君をこんなに愛してる
第6章 温もりを重ねて
「やっぱり栞は可愛いですね」
「……!!(ドッキン!)」
「…さ、家に入りましょう」
もう夜なのにそうやって爽やかに笑って…
王子様エスコートはずるいよ、絢人さん。
しかも、それをしている自分の格好よさに無自覚なところとか、益々ずるいよ…。
───…
客間に続く廊下を通り過ぎて、明かりの消えたリビングを横目に絢人さんの寝室へ向かった。
ひとまず抱えたぬいぐるみと、バッグを置いて、戦利品の整理をしないと。
袋いっぱいのチョコやら駄菓子やらを覗きこんで、さすがにわたしも困ってしまった。
“ 多い… ”
絢人さんが大当たり出しちゃったものだから、10円チョコが山のようだ。