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君をこんなに愛してる
第6章 温もりを重ねて
「もう…馬鹿」
馬鹿。ハレンチ。
そんなんじゃあ絢人さんに嫌われちゃうよ。
「待たせました」
「…っ、いいえ、…──!!」
赤くした顔を叩いて反省しているところで、シャワールームの戸が開いた。
てっきり絢人さんもバスローブを羽織ってくると思っていた
けど
実際は、腰回りにタオルを巻いているだけだった。
「…ぁ」
「寝る前に何か飲みますか?」
露( アラワ )でしっとりと濡れた上半身に
自然と目が吸い寄せられる。
前髪をかきあげる仕草も、普段と違う男らしさを感じて身体が熱くなってしまう。
それでも、わたしを気遣うその口調は、いつも通りの優しい王子様──。