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君をこんなに愛してる
第6章 温もりを重ねて
「喉は…渇いてないから…」
目のやり場に困ったから、うつ向き気味に返した。
「わかりました。ところで…──栞」
「…な…に?」
「……もう赤いですね」
「──!」
赤いって、何が?
決まってる…わたしの顔よ、顔っ。
ひとりで待ってる間によからぬ事を考えたから。
「…そ…そんなこと、ないよ…っ」
「クスッ、電気を消しますね」
パクパク口を動かして言い訳を考えていたら、絢人さんは部屋の明かりを消してくれた。
よほどわたしが慌てていたらしい…。
明かりを消した彼はこちらに戻ってきて
わたしの隣──ベッドのふちに腰を下ろす。