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君をこんなに愛してる
第7章 目を覚ませば
コクりとカップを傾けて、火傷をしないようにゆっくりと飲んだ。
夏だろうが冬だろうがココアは熱々にかぎる。
「美味しい…」
朝からホッとする…。
「良かった」
絢人さんはベッドの縁に腰かけて、わたしの髪に手を伸ばして優しくすいてくれた。
「…//」
わたしの髪に。
──…は!?
しまった。ただでさえふわふわの癖っ毛のくせに、寝起きなのと昨夜の行為の影響で…
もう、ふわっふわ
思いきり広がっている。
「絢人さん…っ、今は、髪の毛…」
自分の髪がどんな状態か把握したわたしは恥ずかしくなった。
でも
「可愛いですよ?」
絢人さんはそう言っていつもと同じ笑顔を向ける。
…わたしはやっぱり単純だなぁ。
赤くなった顔を誤魔化すように、再びカップに口をつけた。