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君をこんなに愛してる
第7章 目を覚ませば
そのまま飲み終わるまで待っていてくれた絢人さんは、空のカップを受け取って立ち上がった。
「キッチンまで片付けてきますね」
「そんな、自分でやります…っ、─やる、から」
「ついでに朝食も用意してもらえるよう、シェフに頼んできます」
慌てるわたしの言葉も聞かず、絢人さんは部屋を出ていった。
──バタン
もしかして、わたしに合わせて絢人さんも朝ごはんを食べていなかったとか?
「はあ…、申し訳ないな」
そんなに昨日は疲れてしまったのだろうか。
次からはきちんと起きよう。
昨夜脱いだ下着と、用意されたシルクのパジャマを身に付けて、わたしはベッドから出た。
起きてすぐシーツのシワを伸ばしてしまうのはいつもの癖。