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君をこんなに愛してる
第2章 奪われた幸せ
ただの使用人であるわたしが
貴峰商事の御曹司の恋人。
何を言い出すつもりだと、馬鹿にされてもおかしくない。
わたしだって…今でも夢を見ている気分だもの。
三つ年上の絢人さんとは、子供の頃から同じ屋根の下で暮らしてきた。主と──使用人という関係のままで。
その関係が一変したのは
わたしの十八歳の誕生日。
絢人さんの告白を受けてから──。
初めはとても信じられなかった。
馬鹿にされているのだと思った。
自分は騙されている。そうに違いなかったけれど…
それでもわたしは使用人だから、絢人さんに逆らえなくて。
そうして始まったお付き合い。