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君をこんなに愛してる
第7章 目を覚ませば
「お願い、何か言って…っ」
「…僕は確かに、君のかつての恋人とは違う男かもしれない」
「……!!」
「それでも僕は、《 貴峰 絢人 》…そうであることに変わりないのです」
「…!? 意味がっ」
意味がわからなかった。
それはわたしの頭の回転が遅いせいではないと思うし、わたしが混乱しているせいではないと思う。
「だって!本物の絢人さんはこの手紙の送り主!」
「……」
「貴方はこれをいつ受け取ったの!? 手紙に書かれたとおりに、絢人さんに成り代わってわたしに会いに来たんでしょう!?」
「──…間違ってはいない。だから…一旦、落ち着いて下さい」
目の前の彼はそう言うけれど、これが落ち着いていられるわけがない。