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2人だけ、ヒミツの残業
第2章 真面目な人妻・響子 【前編】
「僕が清水君の手伝いをするのは当然さ。部長なんだから」

「ははっ、それもそうですね」

響子は一度顔を上げて俺の顔を見ると、少し寂しそうな顔をしてまた俯いた。



そして、気を取り直すようにしてまた顔を上げると、

「あ、おしぼり貰いますね?」

響子が俺の手からおしぼりを取ろうとしたので、俺はその響子の手を取った。

「僕が拭いてあげるよ」

俺はおしぼりの袋を破り、おしぼりを取り出すと、響子の手を撫でるようにしておしぼりで拭き始める。


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