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ただ、あなたに逢いたくて~心花【こころばな】~
第8章 第三話 【盈月~満ちてゆく月~】 其の弐

その想いを抱えて、お彩は今日も「花がすみ」への道を辿る。あの男が誰でも良かった。陽太自身が言ったように、自分の心に素直になれば良いのだ。陽太が好きだという、ただそれだけの今の気持ちを大切にしようと、お彩は決めていた。
自分のさわやかな五月の朝の風に揺れる暖簾をくぐった丁度その時、敬次郎の泣き声が二階から響いてきて、お彩は思わずこぼれんばかりの笑みを洩らした。
第三話 盈月~満ちてゆく月~ 了
自分のさわやかな五月の朝の風に揺れる暖簾をくぐった丁度その時、敬次郎の泣き声が二階から響いてきて、お彩は思わずこぼれんばかりの笑みを洩らした。
第三話 盈月~満ちてゆく月~ 了

