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ドアの向こう〜君に逢いたくて〜
第14章 気持ちのすれ違い

“おじ様ほんとに、ありがとう。”
あとで聞いた話では、今日私が会えるように、LINEで海音を誘ってくれたらしい。
私からはずっと海音に連絡すら出来なかったから、ほんとに有難かった。
少しでも海音と同じ時間を過ごせる事が、すごく嬉しい。
おじ様と海音と3人でカラオケに盛り上がる。
お酒も進み、まだ昼だというのに、3人共かなりな酔っ払いだ。
海音がトイレに立ったとこで、希が私に話し掛けてきた。
「良かったね。この後仲直り出来るように頑張ってね。」
「ありがとう。」
「応援してるからな。」
おじ様もそう言って、勇気付けてくれた。
こうしてランチ終了時間になり、海音と一緒に店を出る。
海音の家はSUNから徒歩2分。
私の家はバスと電車を乗り継いで、1時間くらい。
「ウチだとちょっと遠いけど平気?」
そう尋ねると、海音は楽しそうに答えた。
「渚のウチ行った事ないから、行ってみたい!ねぇ、渚。明日休みだから泊まっていい?」
“えっ?まさかのお泊まり?”
海音のまさかの発言にびっくりしたけど、平静を装い
「うん、もちろんいいよ。」
そう答えた。

