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ドアの向こう〜君に逢いたくて〜
第14章 気持ちのすれ違い

「海音、今日夜勤明けでしょ?ちょっと眠った方がいいよ。」
海音が私の髪を優しく撫でる。
「お酒入ってるし、実は結構限界。」
そう言って軽くあくびをした。
「無理しないで。その間に夕飯の支度しちゃうから、ゆっくりしてね。」
「ありがとう!渚のご飯美味しいから楽しみ。」
「ありがとう。」
部屋に布団を敷くと
「ベッドじゃないと、何かエロイね。」
と海音が笑った。
「畳だしね。」
「畳に布団もいいよね。じゃ、少し寝るね。」
と海音が瞳を閉じた。
「おやすみなさい…。」
海音の頬にキスをして、電気を消して部屋のドアを閉めた。
海音は和食が好き。
関西は味が薄味と聞いている。
私もどちらかというと、薄味なので、大丈夫だろうけど。
肉じゃが、豚のしょうが焼き、味噌汁を作る事にした。
肉じゃがを煮込み、ある程度の下準備を終わらせる。
こうやって誰かの為に、ご飯を作るのは楽しい。
“美味しいって言ってくれるといいなー。”

