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ドアの向こう〜君に逢いたくて〜
第14章 気持ちのすれ違い

海音が眠っている間に、一緒に飲むお酒を買いに行くことにした。

海音はいつも、一杯目はビールなのでビール、私も海音も好きなウイスキー、氷と炭酸も買う。

2人ともかなりの酒飲みなので、多分1日で全部飲んでしまうだろう。

“あと買う物は何かあるかな。”

もしかしたらこれからも、海音が泊まりに来ることがあるかもしれないし、今日も家ではマッタリして欲しい。

お泊まり用の海音の部屋着があるといいかもしれない。

下着や靴下、部屋着と海音に似合いそうな物を選ぶ。

こうやって好きな人の事を、考えてする買い物は楽しい。

“今度は海音と一緒にいろいろと揃えたいなぁ。”

他に歯ブラシ等を買ってスーパーをあとにする。


家に帰ると海音がちょうど起きて、布団をたたんでいるところだった。

「ただいま!海音に色々買って来たよ。」

「んっ?何買って来てくれたん?」

「ほらっ!海音の部屋着と下着!」

「えっ?下着まで買ってきてくれたの?ありがとう。どれどれ…。」

海音が買ってきた物を広げて見る。

「何か俺、家でスウェットとか着ないから新鮮。」

「そっか。いつもTシャツとハーフパンツだもんね。」

「あとでお風呂入ったら着るね。」

私もいつもと違う海音を見るのが、楽しみになった。
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