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ドアの向こう〜君に逢いたくて〜
第14章 気持ちのすれ違い

「またご飯作ったり、掃除とか洗濯してもいい?」

海音を見上げて聞く。

「それは、こっちがお願いしたいくらいだよ。」

「時間見つけて行くね。ありがとう。」

合鍵を貰った事で、何だかちゃんと彼女になれた気がして嬉しい。

「渚から合鍵のお返しが欲しいなー。」

「えっ?」

海音を見ると、瞳を閉じて唇を突き出している。

海音の肩に手を乗せて、チュッと唇にキスをする。

1度じゃ足りなくて、もう1度チュッとすると、海音が私の唇を啄むように更にキスをしてきた。

チュッ、チュッ、チュッ…。

啄むようなキスを、何度か繰り返す。

「あぁ…渚。したくなっちゃうから、これ以上はダメっ。」

「……?」

「夜にたくさん渚の事、いじめたいから、今はしない。」

海音が私の鼻を、指先でポンと押した。

「たくさんて…。」

恥ずかしくて下を向くと

「会えなかった分、たくさんするから、覚悟しといて。」

海音が私の耳をペロッと舐めた。


“たくさんするからって、そんな事言われたら、ドキドキしちゃうよ。”


こうして、夕飯までマッタリと2人で過ごした。
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