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ドアの向こう〜君に逢いたくて〜
第14章 気持ちのすれ違い

アルコールを飲んでからだと危ないので、先にお風呂に入る事に。

「この前みたいに一緒に入る?」

海音がニヤニヤしながら言う。

「ウチのお風呂は狭いから、2人は無理だよ。」

私が言うと

「残念だなー。」

海音が本当に、残念そうな顔をして言った。

「海音の家でまた一緒に入ろっ。」

「俺の家の時は、毎回一緒ね。」

そう言うと嬉しそうに、お風呂に入って行った。


海音がお風呂に入っている間に、生姜焼き、味噌汁を作る。

エプロンを着けて料理をしていると、お風呂から楽しそうな海音の鼻歌が聞こえてきた。


“良かった。リラックスしてくれてるんだ。”


自分の家と同じように、のんびりしてくれているのが嬉しい。

料理の味見をすると、どれもいい感じだ。

とりあえず、お風呂から出るまでこのままにしておく。


「渚、来てー!」

突然海音に呼ばれて、バスルームに行ってみると、スウェットを着た海音がいた。

「どう?似合う?」

「何か新鮮だね。けど、やっぱ何着ても格好いい。」

「そう?ありがとう!それより、渚も…ヤバイね。」

「えっ?何が?」

「エプロン姿って、そそられる。」

そう言って、海音が私の首筋をなめる。

「ダメだよ。海音…。」

そんな私の言葉を無視して、海音が首筋に吸い付く。

「あぁっ、ダメだって…。」

何ヵ所かを、海音に強く吸われた。

「マーキング完了!」
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