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ドアの向こう〜君に逢いたくて〜
第15章 音信不通…?☆看病させて
「病院には行ったの?」
体を拭きながら海音に聞くと
「うん。風邪らしいんやけど熱が高くて、なかなか下がらない…。」
「お薬もらった?」
「あぁ、何日か飲んでるよ。昨日よりこれでもまだマシになった方…。」
ゴホゴホッ…。
海音が咳込む。
「もう無理して話さなくて平気だよ。ちょっと色々買ってくるから、ゆっくり寝てて。すぐ戻るから。」
離れた私の腕を海音がグッと掴む。
「ダメだよ、渚。うつったら大変やから、帰りな。」
そんな事を言う海音をキッと睨んで怒る。
「なんのための恋人なの?こういう時こそ、甘えて!」
そんな私を見て海音はクスッと笑って私の腕を離した。
「そうやね。ごめん。助かるよ、ありがと。」
「買い物してすぐ戻るから、眠ってて。」
おでこの上のタオルを新しいのに取り替えて、私は買い物に出た。