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ドアの向こう〜君に逢いたくて〜
第15章 音信不通…?☆看病させて
スーパーに行く前にSUNに寄る。
希とおじ様が心配そうにこっちを見た。
「カイいなかったの?」
「高熱で眠ってた。今から買い物して、なんか作ってあげようかなって思って。」
「そうだね。1人だとしんどいだろうし。これ炊いたご飯。お粥でも作ってあげな。」
「うん、ありがとう。」
「それにしても、そういう時の彼女なのに、何で連絡しないかね。」
おじ様が少し呆れ顔で言う。
「ま、そこがカイらしいんだけどね。」
ハイボールを飲みながら、おじ様がふふっと笑う。
「じゃ、行くね!海音元気になったら、2人でお店くるよ!」
「はーい!カイによろしく伝えて!」
希とおじ様が、手を振って言った。
買い物を済ませて、海音の所に戻ると、さっきよりは呼吸も楽そうだったが、まだまだ辛そうだ。
買ってきた氷枕を海音の枕と交換する。
「渚、おかえりっ。」
海音がうっすらと瞳を開けて静かに言う。
「ただいま。お粥作るからちょっと待っててね。」
「ありがとう。」
海音の笑顔が少し嬉しそうで、私もホッとした。