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ドアの向こう〜君に逢いたくて〜
第15章 音信不通…?☆看病させて
キッチンでお粥を作って海音の所まで運ぶ。
「海音、お粥できたよ。ちょっとでもいいから、食べよう。」
海音の背中のあたりに腕を通して、体を起こす。
「渚が作ってくれたんやから、ちゃんと食べるよ。」
そう言って微笑んだ海音をよく見ると、何だかすごくやつれている。
「海音、熱出てから何か食べた?」
「そういえば、ここ2日くらいなんも食べてない…。」
「それじゃ治る物も治らないよ。」
「ごめん。今日は渚のおかげで久しぶりに食べれるよ。」
そう言って、海音が口をあーんと開ける。
「ほらっ、渚が入れてくれないと食べれないーっ。」
甘えてくる海音が、可愛い。
普段はクールな海音、なかなかこういう姿も見れないから、ドキドキしてしまう。
「あーん♪」
餌を待つ雛みたいで、母性本能がくすぐられる。
“可愛い…可愛いすぎるっ”
「ちゃんとフーフーしてね。」
キュン…。
私の胸はもうキュンキュン最高潮。
私まで熱が上がりそうだ。