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ドアの向こう〜君に逢いたくて〜
第15章 音信不通…?☆看病させて
海音が潤んだ瞳でこっちを見ている。
キラキラした海音の瞳に、吸い込まれそう…。
「フーフー。はいっ、あーん。」
そう言って海音の口の中にお粥を運ぶ。
「うん、美味しいっ!」
パァーッと明るくなった海音の表情を見て、私も嬉しくなった。
「良かった。いっぱい食べて。」
そう言いながら、海音の口に何度もお粥を運んだ。
結局最後まで、食べさせてあげ、海音はお粥を完食した。
「ごちそうさま。美味しかったよ。」
そう言った海音の唇の横にご飯粒が付いてたから、指でとる。
その指を海音が、パクンと口の中に入れた。
「渚、こっち来て。」
そう言って海音が私の腕を引っ張り、自分に近づけると、私の唇の横に軽くチュッとキスをした。
「ほんとのキスは、風邪が治るまで我慢するよ。」