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ドアの向こう〜君に逢いたくて〜
第15章 音信不通…?☆看病させて

「うつってもいいのに…。」

「もしうつったら、次は俺が看病するよ。」

そう言って私の髪を撫でた。

「海音、ちょっと良くなった?」

「渚のおかげで、少し楽になったよ。ありがとう。」

海音を見ると、来た時よりも顔色はよくなっていた。

「お薬飲んで、ゆっくり眠って。明日仕事終わったら、また寄るね。」

「わかった。」

「じゃ、帰るね。」

私が海音から体を離すと、海音が

「渚、やっぱちょっとだけ…。」

そう言って唇に触れるだけの優しいキスをくれた。

「おやすみなさい…。」

海音の体を横に倒して、私ももう1度唇にキスをした。

「気をつけて帰るんだよ。おやすみ、ありがとう。」

海音が瞳を閉じたのを見て、私は家路についた。
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