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ドアの向こう〜君に逢いたくて〜
第15章 音信不通…?☆看病させて

次の日、仕事を終えた私は、海音の家に寄る事にした。

昨日と同じようにインターフォンを押す。


ピンポーン♪


「はいっ!」

「渚です!」

「今開けるよ。」


今日はちゃんと海音の返事が聞こえた。


ガチャッ…


ドアが開くと昨日よりは、だいぶ顔色がいい海音がいた。

「渚、昨日はありがとう。熱も微熱くらいまで下がったよ。」

「良かった。今日は夕飯作って泊まっていくから、朝まで看病できるから、ゆっくりしてね。」

海音がぎゅーっと私を抱き締めると

「治りかけやけど、隣りで寝てくれる?」

耳元で優しく言ってきた。

「うん、いいよ…。」

「熱であんまり眠れなかったから、渚のぬくもり感じて今日は眠りたいから。」

抱き締められたまま言われて、何だか嬉しくなる。

「私で役に立てるなら、何でも言って。早く海音に元気になってもらいたいから。」

「そんな可愛い事言われたら、抱きたくなる…。だから、可愛い事言っちゃダメ。」

海音に頭をポンポンとされ、部屋の中に入った。
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