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ドアの向こう〜君に逢いたくて〜
第15章 音信不通…?☆看病させて
「海音、もう普通にご飯食べれるの?」
「胃がまだしんどいから、今日もお粥作ってもらってもいい?」
「うん。わかった。海音は、ちゃんとベッドにいて。出来たら持っていくからね。」
「うん。待ってる。」
昨日より元気な海音を見て、すごく安心した。
弱っている時に、頼りにしてくれる。
何気ないことだけど、そういうのが恋人同士って実感出来て、嬉しく思えた。
お粥を持っていくと、海音は眠っていた。
おでこを触ってみると、昨日みたいな熱さはなかった。
おでこに熱冷ましシートを貼ると、海音が瞳を開いた。
「ごめん。寝ちゃった…。」
瞳を擦りながら、優しく微笑む海音を見たら、何だかすごく愛おしくなって、海音の事を抱き締めていた。
「渚…?」
「元気になって良かった…。」
私の後ろ髪を撫でながら
海音が優しく言う。
「もう平気やから、ありがとう。渚のおかげ…。」
海音の体から伝わる熱もいつもと、さほど変わらない温かさ。
伝わる心音も安定している。
もう大丈夫だろうと、すごくホッとする。