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ドアの向こう〜君に逢いたくて〜
第15章 音信不通…?☆看病させて
「今日もお粥食べて早く寝てね。」
「明日から仕事行こうと思ってるんやけど、明日は夜勤やから、早く寝たら仕事中眠くなっちゃうよ。」
「そっか。でも無理しないでね。」
「お粥食べたら、お風呂入るけど、一緒に入ってくれる?」
海音が私の瞳をジーッと見つめて、お願いしてくるから、恥ずかしくて海音から視線を逸らして、コクンと頷いた。
「やったー。渚は、夕飯は?」
「私もお粥の残り食べるよ。」
「じゃ、一緒に食べよう。」
「わかった。取りに行ってくるから、待ってて。」
部屋に戻ると海音が、ニコニコして待っていた。
「ここ、座って。」
海音の隣りに座ると
「今日は俺がフーフーしてあげる。…フーフー。はい、あーん♪」
海音がお粥を私の口元に運ぶ。
口を開けてパクッと食べると満足そうにしている。
「海音、私はいいから、自分の先に食べて。せっかく作ったのに、冷めちゃうよ。」
「そやね。ごめんごめん。」
食欲もだいぶ戻ってきたようで、美味しそうにお粥を食べ出す。
そんな海音を見ながら、私も一緒にお粥を食べる。
あっというまに完食した海音が、なんだか物足りなさそうな顔をしているので
「海音、私のあげるから、もうちょっと食べて。」
と海音の器にお粥を入れた。