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ドアの向こう〜君に逢いたくて〜
第15章 音信不通…?☆看病させて

「食べていいの?」

「もちろんだよ。たくさん食べてもらった方が嬉しい!」

「じゃ、いただくね。」

“美味しそうにたくさん食べてもらえると、やっぱり嬉しいなぁ。”


そういえば、お酒を飲まずに海音と食事をする事はないから、何だかすごく新鮮だ。

普段は酔うと甘々な海音だけど、熱が出て辛かったのか、昨日今日の海音は、シラフでも甘えん坊で、可愛い。


「食器洗って、お風呂貯めてくるね。」

「風呂は、俺が貯めにいくね。」


キッチンで食器を洗っていると、海音がやって来て、後ろから抱き付いてきた。

「渚のおかげで、お腹いっぱいになったよー。」

「良かった。夜勤じゃない日は、しばらく夕飯作りに来ようか?治りかけだから、ちゃんとご飯食べて欲しいし。」

後ろから私の顔を覗き込んで嬉しそうに海音が言う。

「えっ?いいの?やったー!」

「だけど、お酒はしばらく禁止だからね。治るまではダメ。」

「早く一緒に飲めるくらい元気にならないとやね。」
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