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ドアの向こう〜君に逢いたくて〜
第4章 カイさんの事
「お名前、聞いてもいいですか?」
「そやっ、自己紹介してなかった。俺は、前田カイト。ちなみに、カイトって漢字どう書くか当ててみて!」
カイさんが楽しそうに微笑む。
「カイは、海!」
「正解!じゃ、トは?」
「北斗の斗?」
「ハズレー!なかなか当たらん
やろなぁー。」
すごく楽しそうに笑ってる。
よっぽど珍しい漢字なんだろうか。
何度か答えたけど、なかなか当たらない。
すると、カイさんが嬉しそうに
「はーい、時間切れ!正解は…音!海音でしたー!」
と、教えてくれた。
「素敵な名前ですね!けど、珍しいから、なかなか当たらないですよね。」
「うん。当てた人いない。」
そう言って、楽しそうに煙草を吸っている。
「私は、春原渚です!」
「皆がナギちゃんて呼んでたから、知ってるよ。」
ナギちゃん…。
そう呼ばれただけなのに、すごく嬉しい。