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ドアの向こう〜君に逢いたくて〜
第16章 大阪旅行☆海音の関西弁
そう思ってると海音に手を引っ張られて、人がいない端の方に連れていかれる。
「ん?どうしたの?」
「そんなにビリケンさん好き?」
「うん、大好きだけどなんかあった?」
「………。」
何だか悩んでいる海音に、私もどうしていいのかわからなくなる。
「ちゃんと言ってくれないとわからないよ。」
私がそう言うと、海音はハァーッと大きく息を吐いて
「俺、器が小さすぎた。ごめん。」
「……?」
意味も分からず海音を見つめると、耳まで真っ赤になりながら海音が言った。
「俺、ビリケンさんにヤキモチやいた。めっちゃかっこ悪いわっ。」
“えーっ!!あの海音がビリケンさんにヤキモチなんて、すごく嬉しい!!”
「ありえんよなー。なんなんやろなー。渚が好き好きオーラ出しまくってて、ヤキモチやいたわ。恥ずかしっ…。」