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ドアの向こう〜君に逢いたくて〜
第17章 突然の異動辞令

「海音、明日仕事帰りにSUNに来るって。その時に何となくでいろいろ決めよう。」

希に伝えると

「渚もカイとこれからどうするのか、ちゃんと話さないといけないし、協力出来るとこはするから、いつでも言ってね。」

「ありがと。」



こうして海音の転勤が決まった。

9月までの2週間にいろいろと決める事やる事があり、忙しい日々を過ごす事になりそうだ。


明日の事もあるので、私はお酒も程々に、家路に着いた。


海音の転勤、それは突然すぎて悲しいとか、不安とかを考える暇さえなかった。

神奈川にいる間に、海音にしてあげられる事はないだろうか。

海音が神奈川にいた5年の思い出を、残せるような何かがないだろうか。

海音が皆を忘れないように。

いつでも皆を思い出せるように。


私は海音にSUNで出逢った人達の写真とメッセージを、アルバムにする事に決めた。

2週間で集められるかは、わからないけど、出来る範囲で作ろうと心に決めた。
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