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ドアの向こう〜君に逢いたくて〜
第19章 神奈川ラストデート☆江ノ島
海音にくっついて電車に乗るって事も、今までなかったから新鮮だし、こういうさりげない優しさって嬉しい。

「渚って、ほんとちっちゃいよね。今更だけど何㎝なの?」

並んで立つと海音の肩くらいの身長の私。

「148㎝だよー。小学生の時から変わらないの。」

悲しそうに言うと海音が

「小さっ!ビックリした!」

と瞳をまん丸にして、本当に驚いた感じで言った。

「海音は背高いよね?」

「そんなじゃないよ?172㎝しかないもん。」

「おっきいよー!24㎝も私と違うんだよー。」

「それは、俺が大きいんじゃなくて、渚が小さいだけやから。」

そう言って海音が楽しそうに笑った。

「渚に下から見上げられるのは、可愛いから小さくていい。」

海音が優しく私の頭を撫でた。

こうして江ノ島までの窮屈な電車の時間も、すごく楽しく過ごせた。
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