この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ドアの向こう〜君に逢いたくて〜
第19章 神奈川ラストデート☆江ノ島
箱の中から何かを取り出すと、私の左手薬指にそれを通す。
私の指にはシルバーにグリーンの石が可愛く付いたリングが付けられていた。
「渚、ここでちゃんと誓わせて。これからも、俺は渚を離さないし、渚だけを愛していくから。だから、俺を信じてこれからも、俺だけを愛して欲しい。」
「うん…。」
私の瞳から大粒の涙が落ちた。
その涙に海音が優しくキスをしてくれる。
「渚は?俺の事ずっと愛してくれる?」
私は海音の首に腕を回して、海音の耳元で囁いた。
「ずっとずっと海音だけを、愛してるから。」
海音が私をギュッと抱き締めると耳元で
「皆がめっちゃ見てる。恥ずかしいから、移動しよっか。」
と静かに言うので、チラッと周りを見たら、他のカップル達が微笑んでるのが見えて、恥ずかしくなった。
元来た道を戻りながら海音が、指輪の話をしてくれる。
「この石なんだかわかる?」
「綺麗だけど、なんだろう?」
「俺と渚が生まれた5月の誕生石のエメラルド。」
「もう…嬉しすぎるし、幸せすぎるよ…ありがと。」
またウルウルと泣きそうになってしまう。