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ドアの向こう〜君に逢いたくて〜
第5章 カイさんの誕生日
誕生日の約束をしてから、時間がたつのがすごく早かった。
今日は、仕事帰りにカイさんもSUNに寄ってくれる。
実は今日は、カイさんの誕生日前日。
夜中の0時に皆で、お祝いしようという事になっているのだ。
先週、カイさんのプレゼントに何を渡したらいいか悩みながら、買い物に出掛けた私。
カイさんが好きな物とか、色んな事が分からない。
カイさんは、アジアンぽい感じのラフな服もよく着ているし、もうすぐ夏だから、アクセサリーにしようかと、アジアン雑貨のお店に入った。
選んでいる間も、麻っぽいシャツにペンダントをつけたカイさんを、勝手に想像して、ニヤニヤしてしまった。
お店の人に相談してターコイズのついたペンダントを選んだ。
「きっと喜んでくれますよ。」
そんな店員さんの言葉が、嬉しかったけど、カイさんは喜んでくれるのかと、正直不安もあった。
“喜んでくれるといいな。”
そんな事を考えながらも、常連さん達とお酒を楽しんでいた。
ふと時計を見ると、いつの間にか、23時半を過ぎていた。
“残業終わらないのかなぁ…。今日は、もう会えないかもしれない…。”